ダカールに戻ってきた。

6:15ごろガンビアの直人さんの自宅を出発し、60kmほど走って国境までいき、そこからバスでダカールへ。

日本人はセネガルに入国する際にビザは不要だから、ガンビア出国、セネガル入国はあっという間に終わった。

両替する必要もないし、ガンビアに行くときよりもはるかに楽だった。

セネガル側のバスターミナルまで自転車で走り、そこからはバス。

ダカールまでノンストップいくバスを探すと、ハイエースがそれだった。

前回ワープしたときには、プジョーのボロボロの車だったけど、日本車ならなんとなく気持ちが楽だ。

大きく持ち物は、カメラバック、バックパック、自転車の3つ。

カメラバックは手荷物として車内に持ち入るのでカウントされなかったが、バックパックと自転車は荷物料金を取られた。

自転車料金はわかるけど、バックパックもお金取る?と、言ったが、外野が集まってきてあれこれ説明。結局金額は変わらなかったので、通常5,000セファーのところを倍の10,000セファーを払う。

ついでに「俺に1,000セファーを払え」とマネージャーみたいな人がいうので「ノー!」と一喝。

セネガルに入るとみごとに英語が通じなくなるが、ナッツ売りのおばさんが英語で通訳してくれたので、お礼にナッツを買った。

スピードメーターの壊れたハイエースに乗り込む。

1列に3人のところ4人座る。

定員を満たしたので11:30ごろ出発。

5分ほど走ると検問があった。

みんな降ろされ、自分は別の場所に呼ばれる。

ジェスチャーでカメラバックを開けるように言われる。

最初は賄賂を要求されるのかと思ったが、フランス語が通じないとわかると、開けた中身をさっと見ただけで終わった。

再び走り出すが、こうした検問が多い。

セネガルの現大統領が決まっていた大統領選挙の日程を延期したことで、物騒になってきているそうだがその影響だろうか。

13時ごろになると、クーラーの効かない車は窓を開けて走る。

2列目の一番端だったから「小窓を全開にして」と隣の人に言われるが、全開にするとドライヤーのような熱風が顔にもろに当たる。

たまらないので、開けるのを少しだけにすると「全開にして」と隣の人。砂煙や排ガスもすごいので、その度に締めると、開けろの声。

日差しがもろに入る側だったので汗だくに。

持ち込んだ水はお風呂の温度くらいになっているが、それでも飲まずにいられない。

荒くたい運転に肝を冷やしながらも16時ごろ、ダカールのピキンというエリアの大きなバスターミナルに到着。

そこから自転車をセッティングし、荷物を乗せ、久々のダカールを走り、宿につくと17時を過ぎていた。

セネガルは先に書いたように、大統領選挙日程を延期したことから、国民の反発が大きくなっているそうだ。

そのため、スマホからのインターネットアクセスができなくなっている。

デモや暴動の様子や鎮圧するための手段をネットで拡散できないようにするためだろうか?

デモ隊にむけて催涙弾が使われたという話も聞こえてくる。

街を歩くと到着した時と変わらないダカールだけど、不穏な足音が聞こえてくるようで不気味。

金曜日、無事に出国できますように!

行動を慎重にしながら、あと数日セネガルを満喫したい。

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