80kmほど走ってジョアルという町にやってきた。
ここでは、人生初のホームステイをすることになっている。
ケニアに住む日本人の方で、セネガルに何年か住まれていた方で、現地の友人を紹介していただいた。
現地の友人を仮にムボロとする。
ムボロさんと事前にGoogleマップで待ち合わせ場所を共有し、着いたらメッセンジャーで連絡することになっている。
ほぼ待ち合わせの時間に到着。
「着きました!」とメッセンジャーを入れる。
ところがなかなか連絡が来ない。
しばらくして待ち合わせ場所に来た人が、キョロキョロしているので、「ムボロさんですか?」と聞くと、「違うけど、ムボロは知っているよ」と、電話をかけてくれた。
なんて親切なんだ。と思いつつ待っていると、ムボロさんが手を振りながら向こうからやってきた。
「ムボロ?」「ヤマです」そう言うと、「ヤマ!はじめまして!」と英語で返ってきた。
ムボロさんは英語が得意だからよかった〜と思い、彼に促されて一緒に歩く。
「ぼくはギニアビサウ出身だ、君はどこ?」と聞いてくる。
ムボロさんってセネガル人じゃなかったのか?事前によく聞いてなかったから、そうなのかと納得し「私は日本人だ」と答えた。
えーっ?なんで自分が日本人だってことを知らないんだ、この人。
「ここが自分の家で、ホテルだ」と敷地内に入り、部屋まで自転車を入れるのを手伝ってくれた。
「ホテル?」ホームステイではないのか?そういうスタイルのもあるのかと思いつつ、彼が「まぁ座って」と椅子を出してくれる。
そこで、ムボロさんのFacebookを見せて、あなたのFacebookだ。というと「そう、私はムボロだ」という。
ちょっと変だと思い、紹介してくれた日本人女性のFacebookをみせて「ちか(仮)を知っているか?」ときくと、知らないという。あれ?どういうことだ。
そのとき、メッセンジャーで、出会う場所に着きましたとムボロさんから連絡が入った。
もしかして人違い?
「あなたは誰?」と聞くと、「ムボロ」だと言う。
この人は、たまたま同名で別人のムボロだった。
「人違いだった。ごめん!」と言うと、向こうも事情がわかったのか「問題ないよ」と笑って送り出してくれた。
結果的に、自分にとっても本物のムボロさんに会うことができた。
そして、彼の大家族のところに連れっていってもらい、ごはんをごちそうになったり、いたれりつくせりでセネガルの普段の生活を見せてもらっている。
これからどんなことが学べるのだろう、楽しみだ。