サンルイから70kmほど走って、ルーガという町にやってきた。
今日は弱音を吐いた一昨日とは違い、思った以上に快適だった。
風の影響が一番大きいのだと思うが、荷物を整理したこともよかったのではないかと思っている。
捨てるものはないと思って持ってきたが、後部に積む荷物のなかから、汗拭きシート、トイレットペーパー、手のアルコール消毒のボトル、小さな石鹸、領収書、レシートなどの紙類などを捨てた。
前と後ろに積む荷物には自分のなかで明確に区別していることがあるため、移動はさせたくなかったが、前が重すぎることが負荷の原因の一つでもあると考えて移動することにした。
PC用バッテリー、自転車用バッテリー型ライト、小型ストロボ、レンズフィルター、プラグ類など。
自転車工具もポンプや六角レンチ、ドライバーなどよく使うものは前に、パンク修理キットなどは後ろに回した。
これで、4kg近くは後ろに持っていけたのではないか。
自転車も整備した。
砂だらけのチェーンを拭してオイルを塗布。
緩んでいたボルトを締め直し、タイヤの空気も少し減っていたので、入れ直した。
こうした甲斐もあってか、今日の走行はスムーズだった。
とはいえ風の影響が少なかったことと、道路がよかったのが一番だろうと思うけど、少し希望が見えた気もする。
神様に試される日々だ。
市場へ向かう場所と焼けこげた車が、朝日に照らされている。
道路と並走する未舗装の道を馬車で移動していく人々。
朝食はバゲットに料理を挟んでのサンドイッチ。フランス植民地だったため、どの町でもバゲットはポピュラーだ。
牛飼いのにいちゃん。手足が細くて長い！自分の体型とは対照的。