何事も予定通りにはいかないもので。
関空→ドイツのミュンヘン→ポルトガルのリスボン→セネガルのダカールと2日間に渡る飛行機の旅。
トランジットは、いずれも30分ほどの遅れはあったものの、
次の便に影響するようなものではなかった。
 
昨年のザンビアに行くときはマレーシアのトランジットで
スマホを盗られてしまったが、今回は手元にきちんとある。
 
ただ、今年もロストが発生してしまった。
ターンテーブルのところで待っていたが、
貨物扱いだった自転車が出てこないのだ。
 
係の人に聞くと、まだ出てくるかもしれないから、ここで待ての指示。
 
その後、カサブランカ(モロッコ)からの到着便のターンテーブルに
紛れているかもしれないから、そちらをチェックしろ。
(そんなんありえへんよね)
 
最後に、バゲージクレームへどうぞ、であっけなく終了。
 
バゲージクレームは。心穏やかでない人ばかりが列をなしているので、
イライラ感が蔓延している。並んでいるようで並ばない。
 
主張の強い人は、事務所になかにかまわず入っていき交渉している。
 
1時間ほどしてようやく順番がまわってきた。
 
調べてもらうと、嘘かほんまかわからないが、
まだリスボンにあるようだ。
 
トランジットの時間はたっぷりあったから
時間がなくて積み替えが間に合わないということは考えにくい。
 
とすれば、自転車に何かトラブルがあるのかもしれない。
 
貨物扱いの荷物のなかには、中の何かが破損して
褐色の液体がスーツケースの中から
タイルの上に血糊のように広がっているものがあった。
 
その横には、スーツケースが壊れたのか半開きになり、
それをカバーするように空港職員がしたのだろう、
ガムテープで無造作にぐるぐる巻きにされている。
 
少し離れた場所には、自分の輪行袋と同じ素材の大きなバッグが
引きずられて破れて、裂けてしまっているものもあった。
 
自分の自転車は布製の輪行バッグに自転車を入れたあと
バッグと本体の間に段ボールを入れて緩衝させている。
 
どうなんだろうか。もしくは関空のチェックインの際に
自転車が貨物扱いになったことから
料金的な不具合したのだろうか。
 
明日電話して取りに来い。と言われてそれで終わった。
 
色々と考えてもしかたがない。
とりあえずは、宿に行くことにする。
 
ところが、バスを使うことを想定していなかったので
バスの乗り方を調べていない。
 
さっとネットで調べると、1000CFAとある。
 
とにかく、バス停を探そうと、警備の人などに聞くが
英語が全く通じない。
 
Google翻訳で日本語⇄フランス語でようやく通じたが、
出た途端にタクシーや個人バスの客引きに囲まれる。
 
わかっていることだから、かまわないのだが
警備員に教えてもらったところには
個人バス(らしき)しか止まっていない。
 
公共バスは諦めて、金額を聞き回っていると、
正規のタクシー以外は
だいたい6,000〜10,000CFA(1,500〜2,500円)だとわかってきた。
 
日本語がほんの少しだけど話せる人が現れて
まわりもその人になんとなく譲る形になった。
 
いろいろきいていると、ダカール中心部にバスターミナルがあるようで
そこまでが6,000CFA、ゲストハウスまでがさらに2,000CFAという。
 
もうこれ手を打とうと、彼についていく。
 
すると、空港エリアの外に。
 
そこでローカルタクシーを探し始めた。
(自分の車やないんかい)
 
そう思ったがもういいかと思っているところに
ハイエースのタクシーがやってきた。
 
彼が交渉し乗ることになった。
彼に10,0000CFAを渡して
お釣りをくれと伝えて、OKと聞き乗り込むと
一番奥を指示された。
 
座席に座ると、彼がハイエースのドアを閉めた。
お釣り!という声もむなしくタクシーは勢いよく走り出し
結局、彼に2,000CFAあげたことになった。
 
相場の一番高い金額にはなってしまったが、
しょうがないか。
 
タクシーは宿の前まで連れていってくれた。
 
12時チェックインまで、玄関先で待っていると
近所の人が寄ってきて、オーナーに連絡をしてくれて
入れてもらえた。
 
ありがたい。
 
シャワーを浴びて、付近を3時間ほど散策し、
部屋に戻ってきたが、
ベッドに腰を下ろしたとき、そのまま眠ってしまい、
目が覚めたのが、午前4時だった。
 
そして今、このブログを書いている。
 
よく寝た。
 
さぁ、街が動き始めたら
自転車を空港にとりに行くことにする。
ミュンヘンの空港。ゲート前ロビー。日本にもある風景なのに、日本とは違う空気感を感じる
さすが環境大国ドイツ。こんなとこにもサインが。緑がプラだったら、ウォッシュだと笑いたくなったが本物の植物のようだ。
物悲しい雰囲気。飛行機はそれぞれの目的地に旅立っていく。

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