昨日の早朝出発のバスでリビングストンにやってきた。
9時間ほどかかったため、ゲストハウスについたのは、 16時ごろだった。
ザンビアは比較的治安のいい国だと聞いていたが、 その通りの印象だ。
ただ、ルサカのバスターミナルは様子が違う。
早朝に滞在先を出たため、ヤンゴー(ザンビア版ウーバー)で
タクシーを呼んでいた。
来てくれたドライバーは、窓を全開にして走っていたが
バスターミナルの入口に来ると、
窓を全て完全に閉めて、ドアロックも確認した。
そろそろとゲートを入っていくと車に群がる人だかり。
前に立ち行くてをふさぐもの、窓から中をのぞき、
どんなやつが乗っているのか確かめようとするもの、
ドアを開けようとするものに囲まれる。
彼らは、強盗をする目的(スリはいるそうだが)ではない。
バスの客引きだ。バス会社がたくさんあるため、
自分の契約しているバス会社に連れていこうとする。
それは、ザンビア人でも関係ないようで、
勝手に荷物を取られて、自分のバス会社の方へ
行ってしまう。その荷物が途中で奪いにくるやつもいて
取り合いになることもある。
もちろん、人も同様で、それぞれの手を別の会社に
引っ張られている人もいる。
客引き同士でいさかいも起きている。
ぼくを乗せたタクシーはそれ以上先に進めなくなった。
「ここで、降りてくれ」「十分に気をつけて」といわれた。
外にいる客引きたちの雰囲気を飲み込むように
勢いよくドアを開けた。
そして、荷物に手をかける人たちに向かって大声で
「ノー!」と叫ぶと、まわりが一瞬引いたので、
誰も寄せ付けない雰囲気をぶちまけながら
お目当てのバス会社まで歩いた。
手続きを済ませバスに乗る。これで一安心だ。
バスは日本の大型バスよりも少し大きい。
座席は日本の高速バスよりも、一回り大きいため
ゆったりと座れる。
バスは6:30出発予定。
それまでに物売りがバスに乗っていくる。
通路が彼らで渋滞している。
物売りは物静かな人が多いため
軽くかわせばそれで済む。
定刻になっても出発しないが、
ここは日本ではないので、ゆっくりと待つ。
リビングストンはザンビアの南部にある。
世界三大瀑布のひとつビクトリアフォールズにアクセスする町とし て有名だ。
先週の日曜日にドライブで行ったカリバ湖(カリバダムの人造湖) は
ザンベジ川を堰き止めてできているが、 この滝はさらに上流にある。
標高が1, 000mと首都ルサカよりも300mほど低いのもあるか、
気温が高い。
6人部屋のドミトリーは、エアコンがなく夜になっても暑い。
蚊が多いから、窓は開けたくはなかったけど、 暑いから少し開けて寝た。
2段ベッドには、それぞれ蚊帳がセットされているので
中に蚊が入ってくることは少ないだろうが、
マラリアのこともあるので、できれば刺されたくない。
マラリアを予防するため
日本で処方してもらった(大阪市立総合医療センター)
錠剤「マラロン」を1日1回飲んでいる。
薬を飲んでいるからといって
マラリアにならないわけではなく、
かかりにくいというというだけ。
もし、発症したと感じたら、病院に行って検査をして
陽性だったら薬を処方してもらっておとなしく寝る。
もし、病院にいかずに適切な処置をしないと
重篤になることもあり
年間に少ない数の人が亡くなっているそうだ。
とはいうものの、こちらに来て
まわりの人たちが蚊に敏感になっているかといえば
そうでもない。
夜に短パン、Tシャツでご飯食べている人もいるし
そこまで慎重にならなくてもいいのかもしれない。
夕方、夜、朝は、虫除けスプレーをしておけばいい。
明日は、滝に向かう。
雨季なので、水量が多いそうだ。
今日行ってきた日本の大学生に話を聞くと
人生の中で一番感動したかもしれないと教えてくれた。
19歳と50代では、人生経験は違うかもしれないが
彼のような新鮮な気持ちで滝に臨めたらと思う。