昨日、コロンボに戻ってきた。
最初、北に向かってこの街を出発したのに、
南からこの街に戻ってくると
ほぼ1ヶ月ぐるっと周ってきたのかと
走ってきた軌跡を見直してみたくなる。
自転車メーターの走行距離は約2,200km。
自転車もそうだが、荷物たちも
よく頑張ってくれている。
コロンボをスタートする前に出会った
日本に住んでいたスリランカ人。
家に招いてもらうなど、
幸先のいいスタートだった。
出発すると、
スパイシーな料理が続くようになり
しんどくなった。
体重がぐんぐん落ちて、
これはこれでラッキーだったが、
自転車で100kmを超える距離を走るには
スタミナが持たず、
疲ればかりが溜まるようになった。
それを補うために
道端で売っているフルーツを
食べるようになった。
その場で絞ってくれるフルーツジュースは
携帯しているミネラルウォーターで
割ってもらうとごくごく飲める。
すると、スパイシーな料理も
どんどん食べられるようになり
途中からエネルギー切れを起こして
しんどくなることも少なくなった。
スリランカ人は本当にフレンドリーだ。
そのことにずいぶん助けられた。
いろんなところから、声が飛んでくる。
大人も子供関係ない。
手を振り通りすぎるだけでも
単調な道が続くときは嬉しいものだ。
と同時に疲労が激しいときでも
おかまいなしに、どんどん話しかけてくるので
イラっとすることも
一度や二度ではなかったけどね。
キャンディでは名古屋でスリランカ料理のお店を
経営するマンジュラさんにも会えた。
一時帰国されていたタイミングと
ちょうど合ったのでラッキーだった。
ご自宅に招待してもらい、
知り合いの家では
出てくる料理がとまらない歓待を受けた。
おもてなしの文化は、ここにもあるのだ。
ふらっと立ち寄った仏教寺院でも、
コーヒーをごちそうになったり
ランチをいただいこともあった。
道端で仲良くなった人に、
コーヒーをご馳走していただいたこともある。
こちらの人はもてなすことが好きだ。
それを心から喜んでいるように見える。
心豊かな人たちだ。
ゴールから湾を挟んで反対側に
日本山妙法寺がある。
Google Mapには
ジャパニーズ・ピース・バゴダと書かれている。
大きなストゥーパが目印だ。
ゴールの灯台からも見える。
そのお寺にゴールで宿泊するまえに
ちょっと立ち寄ってみるかという
軽い気持ちで訪れた。
そこで、住職の浅見上人と出会った。
話しがはずんだ。時間があっと言う間にたつ。
今日はここに泊まっていきないさいと
部屋を1つ空けていただいた。
お寺に泊まる。
住職と一緒に朝晩のお勤めも
させていただいた。
素晴らしい出会いに感謝しかなかった。
このことは、また別の機会に
まとめてみたいと思っている。
カルタラという町では
ソウマさんというスリランカのお坊さんが
代表を務める日本語学校にも泊めてもらった。
生徒さんが200人ほど通う塾だ。
ぼくは日本でいう小中高生が対象かと
勝手に想像していたが、授業を受けていたのは
社会人として働く20代の人たちが多かった。
日本に行きたい、日本に関わる仕事がしたい。
生徒さんの望みはそこにあるのだろう。
日本語検定というのがある。
1〜5までレベルがあり、1が一番難しい。
レベル2に合格すると、
日本で勉強したり、日本で働くチャンスが広がり
スリランカでも優良企業に就職しやすくなるそうだ。
ぼくが会った先生たちは全員女性。
大学に通う学生さんが多かった。
こちらで大学に行けるのは
学力が優秀な4%程度。
そのかわり学費は無料だそうだ。
と、なんだか
スリランカをぐるっと一周したような
ことを書いているが、
日本一周に例えると、
本州、九州はまわったけれど
最北の北海道となる
ジャフナがまだだ。
そして、日本の長野県のような場所というのか
エッラ、ヌワラエリヤといった
標高2,000mくらいの高地にも行けていない。
ここからは、汽車に自転車を乗せての旅となる。
と勝手に思っているが
自転車を汽車に乗せることが
本当に可能かどうか少々不安なのだ。
ルール的に乗せてもいいかどうか
その確認をしていない。
ということもあるが、
もっと気がかりなのが、
すし詰め状態の車内に
物理的に乗せることができるかどうか。
しかも安全に。
まずはジャフナに行くことにする。
無事ジャフナに到着できるのか?
そのあたりのことは次に書くにする。