O’Cebreiro 〜 Barbadelo​ 48km​
オ・セブレイロ 〜 バルバデロ​ 48km​

​あえて日程を調整しつつ​山の山頂オ・セブレイロ​に
泊まったのは星空を見ながら歩きたかったから。

しかし、4時すぎ出発すると、そこは雲の中。
視界ががんばって3mくらいだろうか。
5m先は全く見えない。
これは行くしかない!と星空とは真逆の道を
ゆっくり足元を確認しながら歩く。

​星空が見えないなら、距離で勝負してやろう。
そう思うと、歩きモードのスイッチがパチン!と入る。
自分をもう少し追い込みたい。
そんな気持ちがずっとあったので
​この悪天候は丁度よかった。
申し分ない。
ぼくが望んだことを
こんなカタチで叶えてもらったのだ。

​30分ほど歩くと、急に視界が良くなった。
あれ?と思って周りを見回すと星が見える。
しかもだんだん見える星の数が増えていく。
これもまた、叶えてもらったってこと?
そう思いながら、被写体は自分しかいないので
毎度お馴染みの自撮り。
30秒間シャッターを開けているので
ぼくがブレブレ。じっとしているつもりでも
動いてしまっている。
あれこれやり直そうと思ったが
あっという間に雲が立ち込め
再び周りが見えなくなった。
それ以降、空に雲がなく、
すっきり見えたことはない
まさに奇跡の瞬間だった。
叶えてもらったのだ。

夜が明ける前に雲もなくなり
どんよりとした夜明けが始まった。
まわりが見え始めたので、
歩くスピードをアップ。
今日は歩くよ〜
自分を追い込むよ〜
とテンションをあげる。

最低でも30キロ先のサモス。
行けたら43キロ先のサリア。
目標が決まるとそれに集中できる。
何かに集中していると
知らない間に違うことを考えている。
考えごとをしていると歩くのも早い。
しかし、時々黄色い矢印を
見逃してしまうこともあるので
ハッ!やばい!全然見てなかったと
慌てることもしばしば。
まわりに人がいると、その心配も少ないが
いないと間違ったまま行ってしまうこともある。

昨日あらかじめ​パンを買っておいたから​
​歩きながら朝食。
一度とても雰囲気のあるドナティーボ(寄付制)の
カフェみたいなのがあったで、
そこでたっぷり30分ほど休憩。

巡礼者は基本的に全員、
クレデンシャルというスタンプ手帳を持っている。
御朱印帳の簡易版のようなもの。
それに、立ち寄った​​カフェや宿で
スタンプを押してもらって日付を入れてもらう。
それをサンチアゴの巡礼事務所まで持ってけば
巡礼証明書がもらえるというわけだ。
欲しいかどうかは別にしてね。

そのスタンプを、ここではオーナーの
サイモンが手書きで書いてくれる。
カラーペンを何本もつかって書くので
基本的に、みんな違うもの。​
​書き終えたら、サイモンとハグ。
長い人は1分近く抱き合ったままの人もいる。
ラポールができあがっているのだろう。
それが不思議で興味深くて
長居をしてしまった。

休憩はそれだけ。
あとはずっと歩いた。
すると、サリアに着いた。
時計を見ると1時。
まだ行ける。
あと5キロ先の村まで行こうと​
​今泊まっているバルバデロまでやってきた。​
​トータル48キロ。
よく歩いた。足もよくがんばってくれた。
足底が少し痛いけど、たいしたことはない。
今日はぐっすり寝られそうだ。
明日は何時に起きようか。
これからご飯を食べながら考えることにする。​

カフェのオーナー、イケメンのサイモン。
メンズともハグ。この男性とは長かった。彼はパレスチナから来ている。
こんな感じで置いてある。好きなものを好きに食べる。そしてお金を貯金箱へチャリ〜ン
そこの子猫
橋の下だけど雰囲気がある

 

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