ブルゴス〜オンタナス 31km
Burgos 〜 Hontanas 31km
5時すぎに宿を出発。
日本と違って、外はまだ真っ暗。
大きな街ブルゴスも
人の姿もまばらで静かだ。
昨晩の暑さがどこへ行ったのか、
というほど涼しい。
半袖では少し肌寒いくらいだ。
歩くには快適な気温。
しかし、この暗さと街が大きいため
矢印を見失い、
何度も道を間違えてしまった。
暗い街を道を聞くこともできず
彷徨うのはスリリングだ。
東の空が明るくなり始めたころ
巡礼者の姿も見え始める。
軽く会話をかわすが、
それぞれのペースで西を向いて歩いていく。
明るくなり始めた1日の始まりの時間を
静かに過ごしたい。
その想いが歩いている間隔に現れている。
気配を感じさせず、見失わず
ちょうどな距離でそれぞれが歩く。
ただ、その時間をすぎると、
気温はスイッチが入ったように上がり始める。
10時にはもう暑い。12時には絶好調。
メセタの大地には太陽光を遮るものがない。
今日歩いた所は、たくさんの風力発電の風車が
回っていた。
このエリアは風に恵まれているのだろう。
風車を回す風がこの暑さから
巡礼者を守ってくれている。
ありがたい。
14時前、30キロほど歩いて
見えてきた宿に逃げ込む。
スペインの宿は、
壁が厚みのある石でできている建物が多い。
30〜50センチくらいあるのではないか。
なので、外が暑くても、石の断熱効果で
屋内はひんやり涼しい。
環境にあわせて家は作られるのだと
改めて感じる。
宿でブラジル人のにいちゃんと同部屋になった。
彼が、あなたは日本人か?
もしかして写真家か?と聞いてくる。
そうだというと、あなたのブログを
私はきっと見ている。と言う。
ぼくがスマホを取り出して、サイトを見せると
そうだ!このブログだ!
たまたま検索で見つけたんだ。
素敵なブログだ、とても写真がきれいだ!
毎日見ているよ。
と言ってくれた。
このうれしさに、
今日はブログを書かないでおこうと
思っていたブログを書くことにした。
宿で夕食を終え、今これを書いている。
明日もいい天気になりそうだ。
地平線からのぼる太陽に会えるだろうか。
朝日との出会いのポイントを求めて、
明日も朝早くから歩くことにする。
この宿で、朝ご飯食べました!
写真撮りそこねたけど、ここにあったー!
自分が見た景色と同じ景色の写真見つけると、嬉しくなるものですね。