4:45起床。
まだ、他の人はぐっすり眠っているので
荷物をすべて外に出して、
廊下でゆっくり荷造り&身支度。
気分も高揚しているかもしれないが、
荷物が多くて詰め込みに時間がかかるのだ。

バッテリーの充電や乾いていない洗濯物
動き始めるといろいろ出てくる。
だけど、早く起きると余裕があるからいい。

歌が上手な神父さん

ゆっくり整えて、6時に宿を出発。
町散策をしながら教会へ。
すでに何人か来られていて、
7時のミサが始まるころには
かなりの人。
200人近くいたのではないか。

初めてミサに参加したが、いやぁすごかった。
神父さんが歌うように語る。それが上手い。
内容はさっぱりわからないが、
その声がマイクにのって
教会内に気持ちよく反響し
雰囲気ができあがっていく。
修道女が、サポートするように
ハモるがこの声もきれい。
透き通るような声が高みにのぼっていく。

この教会では1000年近く
響きわたっていのだろうか。
しかし、建築された当初と
今では響きは違うと思った。
今の声の響きは1000年重ねてきた声にも
響いているように感じてしまう。

キリスト教は歌の宗教ではないか。
そう感じる。

修道女。ぼくにはとてもかっこよく映る。

 

初ミサが終わり、巡礼者だけが集められる。
神父さんがそれぞれの国名を呼ぶと、
該当する人が手をあげる。
日本は出てくるか。と思っていたら最後に
ハポン!
満面の笑みでハイ!サッと手をあげると
何やら牧師さんが言って、みんなが笑い和んだ。
写真を撮ろうと言ってくれる人も出てきて
楽しい門出になった。

神父さんに国名を呼ばれているシーン
日本にはない石の文化だと思った。

町を抜けてどんどん山のなかに入っていく。
気にしていたほど寒さは感じない。
しかし、1時間もしないうちに雨が降ってきた。
その雨がしとしとと続く。
外から雨、内側から汗。
だけど、見た事がない景色だから
あまり気にならない。

GR65。これがル・ピュイの道 スペインは黄色の矢印だが、フランスは赤白の矢印に導かれていく。

歩いていて、話し相手もできた。
フランス人の今年リタイヤされた男性。
5日間の日程でナスビナルという町まで歩くそう。
口数は決して多くないが、英語が少し話せる。
それが、うれしい。

ル・ピュイはその昔火山地帯だった。その名残でごつごつした奇岩が多い。

ペースがぼくより少しだけ遅い。
ぼくは写真を撮るので遅れてしまうが、
しばらくすると追いつく。
少し話してまた離れる。
その繰り返し。

名前は最後まで聞かなかった。
聞いてもわからないから。
フランス語の発音はぼくには理解できない。
それでもいいかなと思った。
彼はぼくよりも先の町まで行ったので、
これで彼との縁は終わったかもしれないけど
それもいい。
もし、どうしても必要なら
またどこかで会えるのだろう。
そんなことを思いながら、彼を見送った。

雨だったからが余計に哀愁を感じてしまう。

 

<MOVIE>(撮りっぱなし。編集なしです)

ノートルダム大聖堂 ミサが始まる前の様子

ノートルダム大聖堂 ミサが始まった

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