ホーチミンを出発して3日目で
ファンティエトまでやってきた。
とかいっても、250kmいかないくらい。
道を間違えたり、わざと遠回りしたり
ママチャリだから〜と言いながら
プラブラしている。
天気は日本とは違って、曇り時々雨、
もしくは雨時々曇り。
でもバリバリ焼ける。
腕と顔がヒリヒリして火照る。
どういうこと?と言いたいが、
赤道に近いということは
紫外線はかなりきついということか。
今日は昼前から雨とスコールの繰り返し。
涼しいけど、荷物濡れるし、
パンツも100%びっしょりだし。
スコールというやつは、
上から降ってくるものというのが相場だけど
ベトナム郊外では、下からくる。
天然のスコールが降ると水が行き場をなくし
道路のわだちが川のようになる。
そこを道路の大名、バスとトラックが
スピードも緩めずわずか30〜100センチの隙間で
追い抜いていく。
そして、轍にできた川の水を
遊園地の急流すべりのごとく
真横で圧倒的な水圧と水量で襲いかかる。
ドリフ以上だ。
笑うしかない。とか書けない。(書いているけど)
バス大名、トラック殿下の圧倒的な迫力と
ママチャリ野郎の力のなさに
泥が顔に当たり、
首筋から胸へと泥水がしたたる度に悲しくなるのだ。
アジアをバスに乗って旅をしたときは
乗る度にドライビングテクニックと度胸に
びっくりさせられたが、
ママチャリで対峙する立場になると、
その驚きは恐怖に変わる。
ウオォ〜と声をあげつつ、よろめきながら
でかいやつがなぜそんなに強そうにするんだ。
と、胸の奥の奥で疑問が湧いてくる。
そんなことをうだうだ考える余裕があるのも
旅の良さ。
自転車は小さなトラブルがあったけど、
バイク屋さんに診てもらったら
あっという間に修理完了。
支払いは握手とスマイル。
今回の旅は握手が多い。
手が油や泥で汚れた
かっこいい男ばかりだけど。
清潔の反対側で仕事している人たちが
なんだかかっこよく見えるのだ。
周りからこの人を撮ってあげてと熱烈アピール。
沖にいる船と浜の間をたくさんの一寸法師が行き来する。

 

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