【サンティアゴ巡礼・ル・ピュイの道】28日目:時間と自分の感覚の近づける旅 ノガロ 〜 エールシェルラドゥール  28km


ノガロ 〜 エールシェルラドゥール  28km
Nogaro 〜 Aire-sur-l’Adour 28km

今日の朝も6:00に出発。
早起きが定番になってきた。
スペインのフランス人の道を歩く人たちは
6:00に出発する人たちもいるようだが
フランスではほとんどいない。

今日は残念ながらきれいな朝日に
出会うことはなかった。
曇り空のなか、夜が明けて
暗い森の道に入っていく。

薄暗いなかを歩くのは
あまり気持ちのいいものではないが
​キリリと冷えた空気は気持ちがいい。
森を抜けると、丘の上に出た。
ゆっくり空を眺めていると、
雲が少しずつ整理されはじめて
青空がところどころに顔を出す。

そういえば、ここ数日麦畑をあまり見なくなった。
その代わりとうもろしを植え始めた畑が
これでもか、というくらいに広がっている。

広大な畑に水をまく恐竜のようなマシン

ルピュイの道が始まったころは、
山と牧場だった。
道の両脇には苔むした石塀が連なり
ここが古くから続く道であることを
知らせてくれていた。
その石塀も牧場も減っていき、
小麦畑になり、山が減りなだらかな
メセタの大地が広がる。
そして、その後がとうもこし畑。
さらに大地は平たくなり、
遠くにはピレネー山脈が見える。

風景が徐々に変わっていく様子を
これほどじっくりと味わったのは
おそらく人生のなかで初めてじゃないだろうか。

時速3〜4キロで広大な大地と向き合う

飛行機に乗れば果てしなく長い距離を
数時間で移動できる。
しかし、乗り込んだ場所と降り立った場所は、
気温も風景も匂いも言葉さえもまるで違う。
デジタル的に変わってしまう。

車なら少し流れは緩やかになる。
しかし、よほど印象的なものでない限り記憶には残らない。
自転車になればさらに人の目線に近くなる。
ゆっくりと漕げば、車では見えなかったものが
見えてくる。
歩けば、見える風景と自分が感じるスピードが
ほぼ同じに揃う。
そして、わずかな変化に気がつくようになる。

移動を目的とするとき、早いほど効率はいい。
しかし、自分が感じるスピードはどれほど
技術が進歩しても、それほど速くはならないと思う。

ぼくは歩いているときに
インスピレーションが湧くことが多い。
それは、感じるスピードと見えるものの変化の
足並みが揃っているからではないか。

スピードは価値だと思う。
しかし、それがすべてではない。
スローな生き方がいいとも
ぼくには言い切れない。
しかし、人が豊かに生きようとするとき、
スピードを緩める時間も必要だと
歩きながら感じている。

時速4キロに満たないスピードで
移動を続けることの意味の一つには
時間と自分の感覚の一致ということが
あるのかもしれない。

今日のGITEは教会。

 

<MOVIE>(撮りっぱなし。編集なしです)

サンティアゴ巡礼道 矢印 ル・ピュイの道

 




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2 Comments

  1. 阪谷

    おはようございます

    歩き始めた頃は、雪が降ってましたね
    今は、春でしょうか
    後に、スペインの暑い夏を体験するのでしょうな
    ゆっくりと季節の変わるのを楽しむのも良いですね
    がんばらずにマイペースで巡礼を楽しんで下さい。
    5月23日火AM7時50分

    1. atsushi

      坂谷さん
      ありがとうございます!
      歩き始めたころは雪でした(笑
      今はスペインに近づいてきたので
      夏がきたような感じです。
      マイペースで巡礼を楽しませていただきます。
      いつもありがとうございます!

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