フィジャック〜グレアルー 21km
この2日間、GITE(宿)が一緒だった
ドイツ人のルベンが今日家に戻るとのこと。
足の皮が数カ所めくれて、
昨日はとても痛がっていた。
1日休むと言っていたが、昨晩考えたのだろう。
朝食のとき、家に帰ります!宣言に驚いた。
サンジャン(ルピュイの道の終点、フランス人の道の始点)まで
行くと言っていたのに。
彼は1日25〜30kmのペースで歩いていたので
ぼくとはペースが違う。
歩くのが速い、坂道でもペースは落ちない。
だけど、何日も濡れた靴で歩き続けるには
蹴りの強そうな歩き方は足裏や足指の皮には
負担が大きかったのかもしれない。
歩くペースが違うから、離れていくはずだったのに
途中でぼくを待っててくれたりして、
2日間は同部屋だった。
二人ともフランスが全くわからず
そのことで親近感が湧いたのかもしれない。
20歳と50歳。
親子ほど離れた二人が一緒にいた時間。
ぼくは彼を友だちとして接していたが
彼にとっては父親のような存在
だったのだろうか。
彼はこの道から去った。
道の上にあれば、偶然の再開がなくはない。
しかし、それはない。
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昨日、一緒に休憩をとったときに
たまたま彼の写真を撮っていた。
この旅のなかで、ベストショットと思える1枚が
その中にある。
彼は、ぼくのことを忘れるだろうが
ぼくは、彼のことをその1枚の写真に残すことができた。
今日の宿はルベンに代わり
ドイツ人、ガブリエル夫妻。
立て続けにドイツ人。
ドイツの家から歩いてきたそうだ。
1日30〜35kmを歩くらしい。
体は大きくないがかなりの健脚。
楽しい夕食になりそうだ。
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