ソロティの朝。水と運ぶ男性。水は蛇口をひねると出るものではない。

3日目のソロティ~コティドは、

なかなかのものだった。

もうね、30分くらい待つのは余裕になってしまった。

1時間でも大丈夫。

 

930分出発のバスだったが、

出発したのは11時30分ごろだった。

さすがに2時間は「え〜」って感じだった。

日本だったら、この時間がもったいなすぎて

イライラするところだけど、

待つことができる人になりました。

 

チケットオフィスのまわりに屋台があって

その人たちの人間観察していると時間が過ぎるのは

そう遅くもなかった。


バスの事務所の隣にある食堂のおばさん。人の扱いがボスって感じ。

ニワトリ売りのおじさんが食堂にやってきた。ボスは腹をいじくりまわし、肉付きを確かめていたようだが買わなかった。

 

ソロティ出発したバスが、町を抜けた途端、

すぐにダートが始まる。

赤茶けた土の上を壊れた窓を全開にして

対向車や前を走る車の砂埃で

車内が霞むような状態でブブブブーンと

ぶっ飛ばす。

そして、すぐ止まる。

荷物と人の積み下ろし。

これの繰り返し。

 

特に、コティドに向かう方面は

交通機関が少ないから

バスが重要な輸送手段になる。

大きな市場があり、その前の道路の真ん中で停車した。

荷物の積み下ろしで15分かかっただろうか。

その間、バイクや自転車を除く車は

前後ともビシッと止めてしまった。

後ろからクラクションを鳴らされるが

全く動じない。

 

見かねて警察がやってきたが、

警察が動かしたのは、市場に荷物をもってきた

道路の傍に止めているトラックだった。

バスには行けと言わない。

 

完全キング状態。

 

という状態を見ながら

自分のグレーのTシャツを見ると

確実に茶色に変わっているのには驚いた。

黒のデイパックも茶色になっている。

粒子が細かく、スマホの細かなところまで

茶色になっているのがわかる。

 

乾燥地帯を走っていることを実感する。

 

車窓から見える人々の様子も変わってきた。

マサイ族のように布を巻いて

男性は杖を持っている人が増えてきた。

そして、乾燥地帯ゆえか、

貧しい人が増えてきたように感じる。

子どもたちの服が、使い古されて

ボロボロなのだ。

服の程をなしていない子もいる。

 

西側の貧困層の人たちの様子も衝撃的だったが、

周囲には緑も豊富だったから、

餓死することはないかと思っていた。

 

しかし、こちらは赤茶けた乾燥地帯。

野菜や穀類が採れなければ命に関わる。

マサイの人たちは、そうしたなかで

生き延びてきたから、知恵があるのだろうけど、

一方で、他部族とともに村に住みながら

ケニアのマサイ族のように観光資源を持たない

この地の人々は一体どのようにして

暮らしているのだろうか。

 

貧困地域は治安もあまりよくない。

 

そんななか、バスのなかから

一瞬だったが、テラルネッサンスが

建設した灌漑施設と看板が目に入った。

思わず「オー」と声がでる。

隣の人が何事かとこちらを見ている。

 

日本のNGOがこんなところで活動し

地域の人々の農業支援をしていることに

頼もしさを感じる。

 

バスは17:30ごろ、バスターミナルに到着。

 

客引きをかきわけながら、近くのホテルに飛び込む。

予約なしだったが部屋は空いていたので、

ここで今日から4泊お世話になることに。

 

明日、テラルネッサンスの方とお会いする。

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