カミーノを歩いたときの相棒はバックバックだったけど

東海道の旅はリヤカー。

街中でほとんど見ることがなくなったけど

昔、田舎のおばあちゃんの家に

大きなタイヤの超重量級のリヤカーがあったのを覚えている。

がっしりしてて、いかにも強そうだった。

畑から帰る時に乗せてもらい、

野菜たちと一緒におばあちゃんの家まで戻ったことを思い出す。

 

 

ネットで検索してみると、

昔の無骨なヘビー級のリヤカーではなく

スタイリッシュなアルミフレームのものが

たくさん出てくる。

 

価格も1万円代〜10万円を超えるものまでさまざまだ。

安いのは心もとないが、高いのは買えない。

だけど、安定感は必須だ。

途中で壊れてしまうことは避けたい。

 

調べていくと、価格は積載重量に比例して高くなることがわかった。

剛性が高いものは価格も高いのだ。

しかし、1ヶ月しか使わないものに10万円はキツイ。

ならば、この企画に賛同していただけるリヤカーメーカーを探そう。

東海道を歩くのだから、東海道のメーカーさんに応援してもらえるとうれしい。

いろんな商品を調べに調べて辿りついたのが、

(株)オオシマさんのハンディキャンパーだった。

早速、企画書を作って送ると

ありがたいことに応援価格で

お譲り頂けることになった。

 

リヤカーが届くと次は荷台にのせる箱の制作だ。

うちは小さなマンションだから

どんどんガンガンできない。

そこで交野市にある友達の倉庫を

使わせてほしいとお願いすると

仕事に出ている間は、使わないから

好きにどうぞ!貸してくれることになった。

 

丸ノコやインパクトドライバなど

プロ仕様のものが揃えられている。

それを使わせてもらえるのだ。

道具がいいと、作業が速い。

丸ノコでサーっと切っていく。手引きのノコギリとは大違い。速い、正確、きれい。そしてラク。
カットしたパネルにペンキを塗る。周りを気にせず作業ができるのがありがたい。
防水を完璧にしたかったから3度塗りくらいしたかな。
仮組をしながら塗っていく。この後も2回塗り重ねた。

がんがん切って、ペンキを塗って乾かして。

休みの日は奥さんも手伝いにきてくれた。

それでも組み立てには2週間ほどかかった。

そして、最後、宣伝コピーを書き入れる。

この作業が一番大変だった。

 

まず、文字を入れる側面全面に

マスキングテープを貼る。

その上にパソコンから出力した文言入りの紙を貼る。

そして、その文字に沿うようにカッターで切り込みを入れ

文字の形にマスキングテープを抜いていく。

全ての文字を抜いたら、その上からラッカスプレーで

色を塗り乾かす。

最後にマスキングテープを外せば完成だ。

 

これは細かくて地道な作業だった。

根気がいる。時間がかかる。腰が痛い。

しかし、それがよかった。

手をかければかけるほど、

そのものへの愛着が湧いてくる。

一字ずつ抜いていく作業が

命を吹き込んでいるように思えてくる。

器用でないぼくがやると片面すら1日では難しかった。しかし、コピーを1文字ずつ自分の手で切っていくとそこにココロが入っていく。
日本屈指のtree surgerとして活躍する盛田氏。ぼくの活動を応援してくれています。

 

マスキングテープを外して

完成した姿を見たとき、

東海道もいい旅になる!

そう感じることができた瞬間だった。

 

 

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2件のフィードバック

  1. 大変なご苦労が有りましたね、計画をやり遂げた達成感もひとしおですね。今後とも頑張って下さい。北陸からエールを送ります❗

    1. 廣瀬さん ありがとうございます。時間が経つにつれ、しんどかったことや苦労したことが落ちていって楽しい思い出になってしまいます。その前にまとめておきたかったというのもあります。また新たなことにチャレンジしたいと思います。今後ともよろしくお願います!

廣瀬康夫 へ返信する コメントをキャンセル

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