ベガ・デ・バルカルセ​ ​〜​ ​オセブレイロ​ 12km​
Vega de Valcarce ​〜 ​O’Cebreiro​ 12km

今日はフランス人の道で
最後の1000m級の山登り。
​ここからの眺望がいいと聞いて
​日程を調整してきた。
星空の下を歩きたいと
ちょっとロマンチックなことを考えている。

しかし、今日も雨。
山登りとはいえ、12キロなので
ルートとしてはかなり短い。
ゆっくりと時間をかけて登ることにした。

2つめの村を越えたところから
登りが始まる。最初は舗装路を上がっていく。
しばらく登っていくと、次の村があわられ
そこからは、山の中を行く
古の(ではないかもしれないが)巡礼道を登っていく。
道の両端は石が積まれて苔がそれを覆う。
なかなかいい道だ。

こういう道をもっと歩きたいよなぁ。と
一人つぶやく。
フランス人の道には、山のなかを走る
こうした古い道が少ない。
アスファルトもしくは整備された道が多く
個人的にはあまり面白いと思えない道が多かった。
だから、この道はテンションが上がった。

そして、雨。加えて、風も出てくる。
となると、M男のスイッチがパチっと入る。
登ってやろうじゃないか!と。
しんどい道ばかりだと、苦しくなるけれど
楽な道ばかり歩いていると、気持ちもだれてくる。

雲のなかを歩いているから
周りが霞んでいる。
どこまで登ってきたかもわかならない。
前後に誰も見えないと
この風景を独占しているようで
少しうれしくなる。

次第に雨と風がきつくなる。
牛を放牧しているからか、
道にうんちが増えてくる。
それに雨が混じって広がる、流れる。
踏まないように注意はするが、
きっと踏んでいるんだと思う。

靴も、劣化で両サイドが裂けている。
そこから水が染み込んでくるが
もう仕方がない。

周りは見えないが、教会の鐘の音が
そう高くない所から聞こえた。
もうすぐ目的地のオセブレイロだ。

下から見ると雲のなかなんです

上がっていくと、風はさらにきつくなる。
ウインドブレーカーの下は
半袖1枚。雨がどこからか染み込んでくる。
横殴りの雨のなか、宿を見つけたのが11:30。
しかし、無情にも13:00にならないと入れない。
わずかに雨がしのげる場所で待つが、
止まるといっきに寒くなる。
あと1時間半。
歩くことには闘志を燃やせるが
じっと待つことはかなり苦手。
時間がたつにつれて、1人2人と増えてくる。
みんな寒がっているが、何人かで待つと
時間も早く感じる。

寒いと震えるぼくらを見かねて
宿の人も5分ほど早くあけてくれた。
ベッド周りを整理して、シャワー。

ボタンを押すと、熱々のお湯が
勢いよく出てくる。
うわ〜と思わず声が出る。
すると、隣からも、その隣からも
ふ〜とか、ふぉ〜とか
いろんな声が聞こえてくる。

この瞬間はほんとに極楽だった。
がんばって登り、じっと耐えて待った後の
ご褒美をたっぷり浴びて
あったかいいまま寝袋へ。
あっという間に落ちていきました。

途中立ち寄ったカフェ。ドイツ人のにいちゃんが店長?さん。たくさん写真をとってメールで送ってあげたら喜んでくれた。

嵐に近いなか、宿が開くのを待つ
ひと息つくとのんびり〜

 

2件のフィードバック

  1. 山さん、いつもブログみてますよ。
    一歩一歩、着実に進まれてますね。

    ところで、明日は7/2です。
    何の日かわかりますか?

    そうです、ソラコさんの日です。
    本日、前日リハを見に行ってきました。
    『上山くんに、帰ってきたら打ち上げしよな〜!応援してるでー!』という伝言を
    預かりました。

    こちらからもエールを送ります。

    山さんも歩きながら、体力を消耗しない程度にエールを送ってくださいね。

    では、また報告入れます。

    お気をつけて。

    1. そうそう、もちろん覚えていますよ!
      明日よろしくお願いします!
      成功を祈っています!と伝えてください。
      14時からだったかな。
      ということは、こちらは朝7時。
      がっつり歩いている時間です!
      東の空を見ながらエールを送ります。
      よろしくです!

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