ズビリ 〜 パンプローナ​ 22km​
Zubiri 〜 Pamplona​ 22km

6:00出発。
外に出ると曇り空。
朝日を拝めそうな感じの空ではない。

​そして、いきなり森林の中を歩くことになる。
暗い。
こんなに暗いと思っていなかったから
ヘッドライトも出していない。
携帯のライトで矢印を探しながら
先を進むことになる。

7時を過ぎても明るくならない。
​​​そのうち雨も降ってきた。
今日はこんな天気だろう。
風も吹いてくる。
我慢の日​だ​。そう思って歩く。

​11時ごろ、パンプローナに着く。
​宿を探す。
1件目はいっぱいだったが、
2件目は空いていた。
毎日の気がかりのひとつがベッドの確保。

予約しておけばいいのに。
という声もあるけど、
できれば予約はしたくない。
困ったときに出会う人には
いい人が多いように思うから。

​シャワーや洗濯をサッと済ませて外に出た。
すると、何か音楽が遠くから聞こえてくる。
何だろう。そう思って音が聞こえる方へ。


歩いていくとお店の前で
2人のバンドがスペインの伝統的(かどうかわからないけど)な
音楽を奏でている。
何のイベントかはわからないけど楽しそう。
踊っている人もいる。

軽く踊りながら写真を撮り、
輪の中に少しずつ入っていく。
すると、変な日本人が来たぞ!と
おっちゃんが盛り上げてくれる。
ビールを飲めと持ってきてくれる。
食べろ!とつまみまで。
写真や動画を撮っていると
いろんな人が、飲め食えとじゃんじゃん
持ってきてくれる。

なんだ、このイベントは。
そう思っていると、牛追い祭りの絵が書かれた
フラッグが広げられる。
パンプローナは牛追い祭りで世界的に有名なところ。
まだ1ヶ月以上先だけど、
こうして盛り上げているのかもしれない。

絶好調に盛り上がり、観客も踊り出す。

 

カメラを向けても、ニコッとわらいながら
その場の雰囲気を楽しんでいる。
知らない所に入っていって味わう
この空気感がたまらない。

ランチを何にしようかと思っていたけど、
お腹いっぱいになったし、
ビールもたくさん飲めた。
そして楽しんだ。
こんなにありがたい話はない。

この集団のお祭り騒ぎが終わると
別のところでも同じように
多くの人が合唱している。
ここもきっと牛追い祭りに
まつわる何かなのだろう。

ラテンの気質か、とにかく盛り上がる。
お調子者のぼくには、
それがやけにフィットする。
老いも若きも踊れば一緒。
みたいなノリだ。


ホントに楽しいひと時だった。
スペイン語しかできない人たちと
日本語がしかできないぼく。

カミーノが終わったら
写真送るから!とメールアドレスもいただいた。
言葉が通じなくても、ガンガン話してくる。
そして、イメージでうなずく。
カンでイエス、ノーを言う。
でたらめだけど、それでいいのだ。
雰囲気が許してくれる。

0.1歩も引き下がらず、
対等でいたいと思う。
そのために、ぼくは必死で笑う。
そして写真を撮る。

4件のフィードバック

  1. いい旅を続けてられますね。
    宿を予約しない・・・わかります。ぼくも海外を旅をするときはほとんど予約はせずに行きます。その方が旅の自由度が高まり、出会いが増える気がします。
    あ~旅したいっ!

    1. 旅人からのコメントありがとうございます。
      ぼくもこれまでほぼ予約はなしで旅してきました。
      ただ、今回の旅では、宿を予約しないことの可否は、
      ほんとうにいろいろです。
      ですが、そこで生まれるドラマは、予約なしの圧勝ですね!

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