ラ・ロミュー​ ​〜​ ​コンドン 16km
​L​a ​romieu​ 〜 Condom 16km​

​朝7時すぎにスタート。
今日は昨日に引き続き短めに区切って歩く。
明日を長めに歩こうと考えているためだ。

ゆっくりと時間をかけながら歩いたが
結局、12時前には今日のお目当てのGITEにたどり着く。

玄関で写真を撮っていると、
オーナーさんがたまたま戻ってきた。
空きはあるかと聞くと大丈夫だった。
そしてそのまま無事チェックインできた。
まだ​12時になっていないのにだ。

入るやいなや、何飲む?と聞いてくれる。
「テラスでゆっくりくつろいで。
それから部屋に案内するから。」
自分たちの段取りよりも、巡礼者のわがままを
優先してくれるようなGITEはなかなかない。
館内には、オーナーが旅してきたのだろう、
いろんな国の象徴的なものがある。
自転車がモチーフになっているので
きっと自転車の旅人だったのだろう。

一息つくと、娘さんのミラちゃんがやってきた。
手をあわせてありがとう、こんにちはが言える日本通。
まだ3歳くらいではないだろうか。
すぐになじんでくれて、
自分の宝物をいろいろ見せてくれる。
おっちゃん、おばちゃんばかりが
会話の相手だったので
久しぶりに小さな子供と遊べて
みずみずしいチカラをもらった。

朝のラロミューで会った兄弟。
カルロスゴーンと一緒に日本の日産にやってきたというおじさん。フランス人なのに英語が流暢でしかも速すぎる。

GITEのマスコット、ミラちゃん
いつものシャワー&洗濯を済ませ
GITEを出て行こうとすると、
入口のベルが鳴る。
ドアをオーナーが開けると
そこにはベスチャンがいた。

ここに泊まるの?と聞くと
いや、ワインオープナーを借りようと思って。と
ベスチャンとは毎日のように会っている。
そして、ジェフリー、マリーンも。
泊まる町は別でも、どこかでクロスするようだ。
微妙なズレがだんだん大きくなって
いずれは会わなくなるんだろう。
だけど、こうして会えるのがうれしい。

馬とワンちゃんと旅している人にも
この町で再び会うことができた。
教会前にいくと、馬が街灯の柱に
くくりつけられている。
そのそばにワンコが寝そべっている。
しばらくすると、教会から一人の男が出てきた。
それが、馬のオーナーだった。
彼はファッションから他の巡礼者とは違う。

先日はカウボーイのような服装だったけど
今日はモノトーンでまとめていて
全く別人に見える。
馬とワンコがいなければ、
彼がそのオーナーだとわからない。
近くで見ると、まだ若かった。
30歳前後ではないだろうか。
サンジャンピエドポーまで行くという。

ご主人を見つめるワンコ

彼と別れた後、教会に入る。
とても素晴らしい教会だ。
ル・ピュイの道で見たなかで
一番きれいかもしれない。

そこで写真を撮っていると
ある人がヤマ!手を振りながら
こちらにやってきた。
見覚えのあるおじさんだ。
しかし、どこで会ったか思い出せない。
どうしても思い出せない。
ぼくは、日本人が珍らしいからか
すぐに覚えてもらえるようだ。

よく声をかけてもらうのだが
誰だかわからないことが増えてきた。
まったく申し訳ない話しだ。

彼は、ここコンドンで今年の巡礼は終了だそうだ。
来年、ここからピレネーを目指す。
自分の今年の旅が終わったことを誰かと
祝いたかったのだろう。
おめでとう!と言うと、
握手をしてハグをしてくれた。

アレックスさん。今年はコンドンで終了。

コンドンで旅を終えるという人は
他にもいろいろ聞いていた。

ル・ピュイから始まり、
旅を終えていった人たちが
どれくらいいただろうか。

自宅に戻っていった人たちは、
すでに元の生活に戻っているはずだ。
そして、巡礼の経験は思い出となり、
過去という棚に仕舞われていく。
ぼくは、依然として西を目指し旅を続けている。

出会いと別れ、そして出会い。
大げさなようだが、旅は人生に似ている。

 

 

<MOVIE>(撮りっぱなし。編集なしです)

サンティアゴ巡礼道 ラ・ロミュー ~ コンドン ル・ピュイの道 雲の動きがはやいです。

サンティアゴ巡礼道 ラ・ロミュー ~ コンドン2 ル・ピュイの道

サンティアゴ巡礼道 ラ・ロミュー​ ​~​ ​コンドン3 ル・ピュイの道

サンティアゴ巡礼道 流れる雲 ル・ピュイの道

サンティアゴ巡礼道 サン・ピエール大聖堂 コンドン

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