旅というより仕事に近い感じのザンビア滞在。
この日曜日は、こちらに滞在されている日本人に誘われて
4人でザンビア南部のカリバ湖へ。

朝7時すぎに首都ルサカを出発。
日曜日は、教会に行く人が多く、
あちこちの教会には、人が集まっている。

教会やモスクには目がないが、今日は集団行動。
そこはグッと我慢して
窓にへばりつきながら眺める。

幹線道路は幅も広くて、凸凹も少ない。
ハイウェイではないが、100km/h以上でぐんぐん走る。
天気もいいし気持ちがいい。

向かう先のカリバ湖は、カリバダムによってできた
世界最大の人造湖。
ザンビアとジンバブエの境界となっている
ザンベジ川の中流域のカリバ峡谷に作られている。

ちなみにビクトリアフォールズは
カリバダムのさらに上流にある。

首都ルサカは、標高1,300m程度。
アフリカだから灼熱のイメージかもしれないが
今は雨季ということもあって、暑い!と思う日は
そう多くないし、あっても日中の時間帯だけ。

一方カリバ湖は標高800mくらい。
標高差が500mだから、
理論値では3℃くらい気温が高いことになる。

幹線道路から外れると、
そこからは果てしなく真っ直ぐの一本道が続く。
片道一車線の道。
路面はアスファルトで舗装されているが
ところどころで大きな穴が空いている。
それを避けながら走るのだが、
道路標識の法定速度は100km/h。
道路から家畜や人が飛び出てきたら
どちらの被害も甚大に違いない。

時折大きな穴を避けきれず
ドーン!!!と爆破されたような衝撃を受けながら
ひたすら走る。

朝からサッカーをしている少年たち。靴をはいている人、草履、裸足などまちまちだ。

ルサカから4時間ほど走って、ようやく湖が見えてきた。

検問で手続きをし、パスポートを預けて、ダムへと車で降りていく。

大きなダムの向こう側がジンバブエ。
駐車場はジンバブエ側にあるので、ダムの上を車で走って
そちらに向かう。

ザンビアのナンバープレートは白だが、ジンバブエは黄色。
ダムの上では国境を意識することなく、
駐車場には両国から来た車が混在して止まる。

1日に何本走るかわからない鉄道。タンザニアまで続くタンザン鉄道の支線
バオバブの木
検問のスタッフさん。ちょうどお昼ごはんを作っている最中だった

ダムの上には、補修工事をしているのか、

工事関係の大型設備が幅の半分を占拠して設置されていて
見たかった人造湖はダムの上からは見ることができなかった。

このダムは水力発電用で、ここからザンビアの各地や
ジンバブエにも電気が送られているそうだ。

そして、ダム湖は海のないザンビアでは
貴重な避暑地になっている。
湖にはクロコダイルがいるし、
その他にも厄介な虫の類がいるそうで
泳ぐには適さないようだが、湖や海などは
見ているだけで心が潤される気がして気持ちがいい。

リゾートホテルやゲストハウスも立ち並び
湖を眺めながら、ホテルのプールで遊ぶ。

これまでの旅だとリゾートホテルに行くこともないし
足を踏み入れることもない。
というよりも意識的に避けきたけれど
ザンビアではそんな場所でランチをしている。

ダムの下ではさらに掘削が行われていた
ダムの端、ここから先はジンバブエ

50歳の冒険を始めたときであれば
どうした!おまえ!と突っぱねただろうけど
55歳の今回は、きっと意味がある。そう思って
先に進みたいと思うのだ。

それは、じんわりと時間が有限だと
感じ始めているからかもしれない。

決して悲観的なことではなくて
だからこそ、今を否定するのではなく
今の境遇を肯定して
そこから何かを得たいと思っている。

いつかは行ってみたい、やってみたいという
「いつか」は、年齢とともに、「永遠」へと
引力の法則のように引き寄せられていく。

引力の法則に抗うのは簡単なことではない。
だから少しでも早く、「いつか」を「いま」に
変えていくべきだと思う。

水は高いところから低いところへ、
人も動物も水のあるところへ、

大きな湖を前にして
思考はシンプルがいいと考えた
カリバダムの1日だった。

ホテルの敷地内、柵のないところにシマウマとインパラがいた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください