ザンビアに来てはじめての日曜日。
というほど改まったものではないんだけれど。

日曜日だし教会に行ってみようかと
グーグルマップで調べて繰り出した。

2016年にサンチアゴ巡礼道を歩いたから
キリスト教に改宗したわけではなくて。
多くの日本人と同じくなんちゃって仏教徒。

いや、ちょっとだけ宗教に興味がある
なんちゃって仏教徒としておこうかな。
どっちでもいいんだけど。

庶民のエリアにある教会を探して歩いていくと、
そこにたどりつく前に
朝の8時ごろから、ドラムやエレキギター、キーボードの音が
ガンガンに流れてくる建物があった。
なんだろうと、入っていった。

建物のなかに誘導されると、
ステージ上には、鮮やかなピンクのシャツにネイビーのスカートで統一した
10名以上の女性クワイヤー(合唱団)が歌っている。

メインボーカルの女性はこけそうなほど高いピンヒールをはいて歌っている。

ミサに集まってきた信者たちは、音楽にあわせて体をくねらせリズムをとり、
オーラを受け取るかのように、大きく広げながら踊る。
これが朝8時の光景かと目を疑うような熱気だ。

ゴスペルのリズムにあわせて踊る女性

しばらくするとボスの風格をもつビショップ(司祭)がスーツ姿で現れた。

クワイヤーに代わって、彼が話を始める。

静かに話しはじめたが、
次第に信者たちの空気を自分のものにしていく。
時に声を張り上げ、笑いをとり、聖書の一文だろうか、
フレーズや言葉を連呼させる。

サンティアゴ巡礼で何度かミサは見てきたが、
これほど聴衆の心を鷲掴みにするような司祭を見たことがない。

司祭というよりエンターテイナーの風格だ。
言葉は難しくて理解するのは難しかったが、
教会の?会場の?雰囲気を堪能するには十分だった。

朝から気分がいい。

 

ザンビアに来てからとにかく歩きまわっている。
午後からも少し遠出をして町を歩く。

すると、また別の教会からゴスペルが聞こえてくる。
門のところにいた女性と目があうと、どうぞ、
招き入れてもらえた。

ものすごく綺麗な声が教会に響き渡っている。
クワイヤーが練習をしていた。
男性と女性あわせて20人以上はいただろうか、
朝のノリノリのゴスペルとは違って、神聖な歌だ。

ぼくはゴスペルに全然詳しくないけど
このクワイヤーは抜群にうまかった。
心が掴まれていくのがわかる。

なんとも言えない高揚感に包まれている。

しばらく聞き入ったあと動画を撮ってもいいかと聞くと
OKが出た。

ありがたく、pocket2という小さなカメラで
動画を撮り始めたが、部屋に戻り確認してみると
残念なことにモードが動画ではなくて、
写真になっていたため、
彼らの歌声が撮れていなかった。

何をやってんだかもう。

綺麗でいて野太い声が胸の奥にまで届く
綺麗な教会より、綺麗な歌声をもつ人々のほうがよほど魅力的だ

しかし、次の土曜日、日曜日にもやってるから

是非来いよ!と言ってもらえたから
また行ってみようと思っている。

教会を出て歩いていると、
今度は別の教会の敷地内で歌っている数人の男女がいた。
彼らの歌声に合わせて手を振りながら歩いていると
入ってこいよ!との声。

そして、また入っていく。
ザンビアは英語を話せる人が多いから
畳み掛けるように英語で話しをされるが、
ぼくはそんなに得意じゃないから
わからないことも多い。
ただ、気持ちというのは、どこでも通じるもので
話しているうちに、ヤマのために歌うよと
彼らが歌ってくれた。

その映像は撮れていたけど、
あろうことか、リズムにあわせて自分も体を
動かしているため、カメラが揺れている。

ほんとに何をやってんだか。

彼らも毎週土日は歌ったり祈ったりしているそうだ。
次の土日のどこかでまたくるよと連絡先を交換して別れた。

今日聞いた3つの教会のゴスペル。
どれも素晴らしく魅力的だったが、
アジアや欧州とは明らかに感じるものが違った。
それが何なのか、ちょっと知ってみたい気分になっている。

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