体内の鎧

体内の鎧

スリランカは犬が多いから
狂犬病のワクチン接種をしておいた方がいいよ。

知り合いの方から
Facebookを通じてそうアドバイスをもらった。

狂犬病。名前は聞くけど、よくわかっていない。

ネットで調べると発症すると100%死ぬ。

えっ?100%?
甘噛みでもアウト!ということもあるそうだ。
甘噛みで発症して数日で死ぬの?

それは怖すぎる。

そもそも、そんな怖い病気のことを
なぜ今まで知らなかったのか。

さらに調べていると
ワクチンを打っていれば
噛まれても発症しないわけではないらしい。

ひっかき傷でもすぐに病院に行き
何回かワクチンを接種しないといけない。
あらかじめ打っておけば、
後で打つ回数が減る。
そんなことらしいが、
ますますわからない。

とにかく病院へ行こう。

電話で予約を入れてトラベルクリニックへ。

トラベルクリニックは、
ワクチンを打つのが専門の病院。
いわゆる一般の病院とは違う。

診察室に入ると、医療機器がほとんどない。
診察室というより
オフィスという方がしっくりくる。

そこで先生に、渡航先、期間、
旅のスタイルなどを伝えると
それに合わせてアドバイスをもらえる。
そして予防接種へと進んでいく。

「優先順位が違うんですよ」

最初に先生からそう言われた

狂犬病は確かに怖い。
発症すれば100%死に至る。

しかし、発症までに猶予がある。
通常1〜3ヶ月かかるそうだ。

咬まれた当日から
すぐに適切な処置を1ヶ月にわたって行えば
発症は防げる。

ぼくは、噛まれたら即発症だと思っていたが
そうではないようだ。完全に勘違いしていた。

しかも、犬が多いといっても、噛まれるリスクが
常にあるというわけではない。

それよりもリスクが高いのが飲食での感染。
口に物を入れるたびに起こる。
ぼくが食べるのは、そこらの食堂や屋台だ。

今までも食あたりは何度もある。
下痢はしょうがない。
そこに嘔吐が加わって、
何日も寝込むととさすがに辛いが
どこかでしょうがないという
心の変な免疫がなくはない。

これまで一度もすすんで
ワクチンを打ったことがなかった。

むしろ病気なんか吹っ飛ばしてやる。
そんな風に思っていたが
先生から話しを聞くうちに
回避できるものは、したらいいかと
思うようになってきた。

ただ、保険がきかない。
料金が高いのだ。

そこはシビアになってしまう。

結果的には、
経口感染する腸チフス、A型肝炎。
そして自転車移動なので
怪我したときにリスクとなる破傷風。
この3つを打つことに。

過信は禁物だけど、
体力を使う旅には安心感がある。

数年抗体が持続するものもあるから、
これからも旅が続けられるなら安いもの。

ワクチンは体内の鎧。

そう思うとちょっと強くなれそうで
うれしいのだ。

両腕に2本。次もまた2本。
それで、鎧は完成だ。

今回のワクチン、
簡単に整理しておくので
興味のある人だけどうぞ。

・破傷風
傷口から菌が入りこむことで感染。ケガやピアス、やけどなど感染経路は多数。
土いじりで感染することもあるそう。
症状は、舌のもつれや体の痙攣、呼吸困難などに。
昭和43年生まれ以降の人は、赤ちゃんのときに予防接種を受けているそう。
10年くらいで免疫が低下するので、1回打てば、さらに10年は免疫が高く保つことができる。
昭和43年生まれまでの人は、自治体での違いがあるそうで、
予防接種を受けているところもあればそうでないところもあるそうだ。
その場合は2回摂取が必要。

・腸チフス
菌を保つ人の糞便で汚染された飲食物から感染。
症状は、頭痛、発熱、嘔吐、高熱、下痢、発疹、肝臓や脾臓の肥大、意識障害、腸出血、腸穿孔など。
1回摂取で2〜3年効果が持続。近年、アジアでは薬が効かない菌も増えてきていて予防摂取が有効。

・A型肝炎
長期旅行者から罹患したとよく聞く病気。糞便により汚染された飲食物から感染。
症状は、倦怠感、腹痛、嘔吐、発熱、下痢、黄疸。死に至ることはあまりないが、
治療薬がなく1ヶ月に渡り安静が必要。
国産ワクチン:2回接種(2〜4間隔)で2年間、3回接種(初回接種から半年後)で5〜10年有効。
海外ワクチン(フランス、ベルギー):1回接種で1年間、2回接種(初回接種から半年〜1年後)で15〜20年間有効。

・狂犬病(今回はしない)
ウイルスを持つ犬、猫、猿、コウモリなどの哺乳動物に咬まれたり引っかかれて感染。
感染しても発症までに1〜3ヶ月ある。一度発症すれば致死率100%。
咬まれたその日から治療をすることで発症を防ぐことができる。
予防接種をしていても、咬まれたら治療が必要。
予防接種を3回していると95%の確率で発症しないが、
咬まれれば追加で当日と3日後に2回ワクチン摂取が必要。
ワクチン摂取していない場合は、
咬まれた当日、3日後、7日後、14日後、28日後の計5回ワクチン接種が必要。

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