Lavacolla​ ​〜​ ​Santiago de Compostela​ 10km​
​ラバコラ 〜 ​サンティアゴ・デ・コンポステーラ​ 10km

​Facebookとダブってしまいますが、
7/5(水)10:30ごろ
​サンティアゴ・デ・コンポステーラに着きました!
支援、応援していただいた皆さま
ブログを見てもらっていた皆さま
本当にありがとうございました!

この旅は、企画の段階から
たくさんの人に相談にのってもらい、
支援、応援をしてもらうことで、
カタチにできたものです。
ありがとうございます。

この旅のことを知ったのは、
坂本達さん家族がカミーノを
自転車で走ったことがきっかけ。
それから、​自分で調べ始めた。

これまで歩いた経験のある人の会に参加し
話を聞き、自分のなかでプランを固めていった。
そのなかで、まずひっかかったのが荷物の問題。

カメラ機材を持って歩く場合、
ざっくり見積もっても荷物の重量が
15kgを超えていた。
それを、歩いた人たちに見てもらうと、
絶対ムリのオンパレード。

一般的な目安として
体重の1/10が荷物の重量として適していると
教えてもらった。
最大でも男性なら10kgに抑えたほうがいいらしい。
長距離を毎日歩くと、足の負担が
大きくなるからだ。

当時のぼくの体重が75kg(重い)。
ということは、8〜10kgくらいか。
全然ムリだ。

どうしたらいいかと考えた末に
ぼくはある決断をした。

荷物を減らせないなら、
せめて自分の体重を減らそう。

そこから、炭水化物ダイエットが始まった。
大変なのは、ぼくではない。
毎日献立を考え、作ってくれる奥さんが
大変なのだ。
昨年の7/14からカミーノ減量作戦は始まった。

今では考えられないが、
パン、ごはん、ラーメン、うどん、パスタ、そば、
家では全く食べないようにした。
どこかの家に招いてもらったとき以外は
外でもほとんど食べなかった。
すると減っていく。
ビールまでストップすると我慢できないので
そこは許してもらった。
だけど減っていった。
3ヶ月で10kgは落とした。
それからも少しずつ減っていき、
出発前には14kgの減量に成功。

荷物は水・食料を含めると18kgまで増えたが
足の負担はずいぶん軽くなったのではないかと思う。

歩く練習もした。
同じ装備で、何度も山を歩き、アスファルトを歩いた。
足のどの部分が痛くなるのか、弱いのかを
チェックした。
あらかじめ痛くなりやすい箇所がわかると
対処がしやすい。

荷物の持ち方もいろんなバリエーションを
歩いて試した。
肩や腰がなるべく痛くならないように、
そして、写真が取りやすく
機材が取り出しやすいレイアウトを整理していった。

結果的に、55リットルのバックパックを背中に
前に10リットルほどのウエストポーチを
ショルダーハーネスの根元からかけることで
歩くスタイルができていった。
ウエストポーチを腰にまかなかったのは、
山を登るときに、太ももをあげたときに
ウエストポーチの底が当たるからだ。

ウエストポーチには三脚や細かいカメラ機材を入れた。
当初は、バックパックの天袋に入れていたが
取り出すためには、一度バッグを降ろさなければ
ならない。
歩いているときに、この動作は負担でしかない。
それならと前に持つことにした。

こうしていろんなことを
シミュレーションしたおかげで
荷物に対する不満やストレスは
重さに比べてかなり減ったのではないかと思う。

約3ヶ月にわたる旅。
当然お金もかかる。
その資金をどうするか。
それをこれまで自分が撮りためた写真で
カレンダーを作り、それを販売するカタチで
皆さんにこの旅を応援してもらおうと考えた。

そして、本当に多くの人にたくさん買って
いただくことができた。
目標の500冊まで伸び悩んだとき
助けてくれたのが、
居酒屋笑顔工房におかあちゃんと
路上詩人の肝っ玉ん。
JR大阪駅での路上販売を決断し、
あれこれと細かく手伝ってもらった。

おかげで伸び悩んでいたところから
ググッと買ってもらう人が増えた。

ぼくが生まれ育った地元
京都府舞鶴市の友達も
本当に力になってくれた。
ありがたい仲間たちのおかげで
目標を達成することができた。

それを携えて、いざカミーノへ。
4/25にフランスのルピュイをスタート。
そこからのことは、ブログで書いてきた通り。
追加するとすれば、
血ぶくれがひかず、3回目の病院へ行ったこと。
そして、強めの抗生物質を10日間処方してもらった。
薬がきついので、お酒は禁止。
10日+有効成分が抜ける5日をあわせて
15日間。
オーマイゴット!!!

今はまだ薬を服用中なので、
ビールで乾杯ができなかった。
コーラ、炭酸水をがぶがぶ飲み
それでごまかしている。

だけど、血ぶくれはもう大丈夫!
だいぶひいた。

7/12が解禁日。
ぼくのカミーノの祝杯は
その日になる。
う〜ん、たのしみ!

一番近いところで毎日がんばってくれたモンベルのバックパックと帽子。良き相棒たち。ありがとう!

 

9件のフィードバック

  1. 上山さんのスゴイところやエライところはたくさん見つけられそうですが、一番スゴイと感じたのは、あの炎天下の中ビールなしで歩ききったところですかね(私にはマネできません)。職人根性というか、サポーターへの義務感というか、志というか・・・
    脱落者が少なくない中、脱落する可能性を芽の段階で一つ一つ潰し、一歩一歩西に進む姿は、これからサンティアゴ巡礼をやる人たちだけでなく、日々彷徨っている人たちにも、唯一の王道として共有されていくのではないでしょうか。私も含めて。

    1. 野村さん メッセージありがとうございます!また会いましょう!とかいいつつ、カミーノではお会いできませんでしたね。7月なので、もう日本に帰国されているんですよね。野村さんのテント泊スタイルは、スペインでも続ける事ができましたか?フランスでテント泊していた人たちが、スペインはキャンプが難しいといっていたので、野村さんどうされたかなぁ〜と思っていました。準備段階のところに目をむけていただいたことはとてもうれしいです。ありがとうございます!しかし、野村さん、文章うまいなぁ〜コメントのなかに、独特のリズムを感じます!またどこかで会える日を楽しみにしています!

      1. (上山ファンの視線が気になるので、テント泊が続けられたかについてだけ返答しますと、)続けられました。私にとっては、フランスよりスペインの方が好スポットを見つけやすかったです。ただ、朝の通勤ラッシュ…ではなくて、巡礼ラッシュがフランスより強烈なため、朝の儀式(トイレットペーパー片手に行われるやつ)に少々技術が必要でしたね。ただそれも、もっと奥に隠れるという手法で解決しました。なので、アウシュビッツ…ではなくて、アルベルゲには2回しか泊まらなかったです。

        1. 野村さん、あんたはすごい!
          心から敬意を表します!
          同じ道を歩いたものとして、あの環境でテント泊で旅を続けることは
          相当な精神力と体力が必要だというのはわかります。
          アウシュビッツより、広々とした大地の中で自由気ままな方が
          言いとはいいつつ、 旅の難易度は相当高いと思います。
          本当によくやりましtね!すごいとしか言えない。
          またどこかで会いましょう!
          ありがとうございます!

  2. おめでとうございます

    フィニステレ岬まで後少しですね

    羨ましいかぎりです

    私もいつの日か行ってみたいです。

    1. 阪谷さん ありがとうございます!まだもう少し時間があるので、楽しみます!

  3. おめでとございます。何度経験してもその都度違う感動があります。
    又、私この10年の課題は背中の重さです。
    私はいつもこれは私自身煩悩の思っています。
    14~5kに始まり今年はようやく7k出歩きました。
    小さな私には5kが適した重さです。
    メデイアが重いと感じていますが必要です。
    Atushiさんには私以上になくてはならないものですね。

    1. 好奇心さん ありがとうございます!何度も歩かれているのですね。10年でザックの重量が半分になりましたか?すごいですね。ぼくにはとても難しいように思いますが、方向性は見習いたいと思います!ありがとうございます!

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